2007年4月4日水曜日

レゲエ2.0

レゲエの文化の中に、”DUB(ダブ)”というものがあります。
で、ちょっと前に”WEB2.0”という言葉が流行りました。

”DUB”これはジャンルのDUB(エコーやリバーブを効かせたもの)じゃなくて
アーティストがサウンドのために持ち歌を変えて(ときにはオケを変えて)歌うこと。

わかりやすく言うと、SMAPの「世界は一つだけの花」の”曲”に
コブクロの「蕾」の”詩”をのせて歌ったりすることです。

日本じゃ著作権の問題とかで、あり得ない話やけど
ジャマイカじゃ当たり前に行われております。
日本のアングラシーンでもダブは録られています。
(みんなが好きな湘南やFireBとかも録っています)

で、レゲエのSOUNDって世界レベルでみれば星の数ほどいて
ダブの量も半端やないわけです。

例えば、AというSOUNDはVYBES KARTELの「I NEVA」を
”SLENGTENG(曲)”で録ったりとか、
またBというSOUNDは同じ歌を”DUCK(曲)”で録ったりといった具合に
1アーティストだけでも、歌の数、曲の数ほど組み合わせがあって
そりゃ~SOUND以外でも個人で録る人もいるので、膨大な量になるわけです。

で、これの何が2.0的かと申しますと、
曲がそれこそ増えていくうちに、そのDUBがMASH UPされて
だんだんこの歌はこの曲といった具合に
各SOUND所有のDUBの曲が揃ってくるんです。
(よくオリジナルオリジナル聴きますが、結構似たり寄ったりですよね)

まぁFOUNDATIN ARTISTのDUBはここでは置いときますが・・

で、アーティスト側も大体毎回歌う内容は同じだから
SOUND NAMEを変えるだけで、後はリリックは
使いまわしみたいな感じになるんです。

しかも、それこそ星の数ほどいるSOUNDがMIXテープやCDを
リリースするわけだから、アーティストの認知度もそのリリース量と
比例して高まるわけです。

つまりアーティストからしたら同じ曲で儲けのサイクルができるわけです。

ねっ?
この話WEB2.0の話に似てません?

Googleのオープンソースと一緒です。

Google = REGGAEアーティスト
ソースのオープン化 = DUB

まだWEB2.0という言葉をご存知ない方は
↓この本をお薦めします。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 梅田 望夫 / 筑摩書房

ものすごくわかりやすくWEB2.0について書かれてあります。
レゲエのことは一切書かれてありません(笑)

0 件のコメント: